※ある事情の為の小説『B島』

かつて、生物の研究所があった孤島B島は、今は自殺の名所となっていた。

そこでは、恐竜も含む、様々な危険生物が野生化しており、サファリパーク島になっていた。

ある日、自殺サイトで集まった5人の女達がその島に来た。


先ず、この少女AとCが、崖から飛び降り、
人喰い鮫の餌食となった。
少女Aは、ツインテールで、高校のブレザー(黒)制服に、黒スカートに、白のハイソックスに、黒のストラップローファーを履いていた。顔は可愛かった。
「あたし、足が臭くて頭が弱くて身体も弱いのが悩みで、コンプレックスだから、死にます。アーメン。」
少女Aは、ソックス越しに自分の足の匂いを嗅いで「うえっ!やっぱり腐った卵みたいな匂い。」
と言って、靴を履き直すと、海に飛び込んだ。
セミロングの少女Cも、続いて崖から海に飛び込む。Cは、白ブラウスに黒のワンピースに白タイツに黒のストラップローファーだった。
「あたしも、いつもあのピアノの先生が怖いし、勉強も出来ないから、死にます。姉妹で死ねるね。えいっ!」

「「うぎゃあああ!痛いぃ!うぐっ。」」
AとCは、鮫の餌食になった。
最後に浮かんだのは、少女達の血糊の他に、髪やズタズタのブラウスやスカートや、ソックスや靴やタイツだった。


続いて、ロングヘアに事務服(白ブラウスに黒ベストにスカート)にベージュストッキングに黒ハイヒールに眼鏡の、30代ぐらいの経理女Dが、
ティラノサウルスの餌食になっていた。
「ギャアアア!まあ、あたぢ会社のがねを横領したから、づがまるよりマシィ。でも、イダイィ!ぐへ。」
ゆっくり頭から足まで喰われ、最後にハイヒール1足と血だけが地面に残った。

次に、
髪を団子のように後ろに束ねて眼鏡をかけ、化粧をし、ベージュスーツに薄手白ストッキングに白ハイヒールの、秘書風の40代の女Eが、鰐の川に飛び込み、死んだ。
「ぎゃあぎゃあぎゃあ!」
鰐のデスロールだ。
ハイヒールと服と血糊だけが最後に浮かんで来た。

最後に、ショートカットに制服ブレザーに黒ハイソにローファーの女子高校生Fが、
野原でライオンに喰われた。
「ぐえっ。ぐへーっ。痛い・・。」
頭から爪先まで喰われ、ズタズタにされた、血塗れの服やソックスや靴や髪や骨が残った。

             END